おじさん・疑問
実は今度マイホームを購入しようかと思い、住宅ローンについて色々しらべました。

そこで「親子リレーローン」というものが気になったのですが、メリットやデメリットは何なのでしょうか?

オペ・納得
親子リレー返済の良い点は、普通は借入できない年齢でも住宅ローンを組めること!

悪い点としては、子供さんは親と同居しなければ損をすることですかね…汗


親子リレー返済ってなんなの?

親子リレーローン(返済)というのは、マイホームやマンション、土地やなどの不動産購入時の住宅ローンの申込において年収を補う方法として知られています。

そもそも住宅を購入するためには新築中古問わず「高額なローンを組むケース」が殆どです。

そのため、一人だけの年収では住宅ローンの審査に通らないことがあることから、二人の年収を原資にして申込方法があります。

それが「ペアローン」と呼ばれているもので、それぞれ独立して住宅ローンを組むこととなります。

簡単に言ってしまえば「住宅ローンの名義は二人となるため、同時に返済をしていくこと」になります。

そんなペアローンとは異なり、「親子リレー返済」というのは住宅ローンを同時進行で返済していくものではありません。

親子リレー返済とは「親と子供二人の年収を利用し、返済期間をズラして支払い続ける返済方法」のことを言います。

この親子リレー返済の場合、「親子が連帯債務者」ということになります。

親子リレー返済では、住宅ローンを組んだ当初は親が返済をしていき、年齢を重ねていくことで徐々に返済が困難になってきます。

しかし、時間が経つに連れて「子供」が十分に返済出来る収入を稼ぐようになると、住宅ローンの後継者である子供に返済を引き継ぐことができるのです。

一般的に住宅ローンを組むためには「申込者の年齢が70歳未満が条件」となります。

しかし、親子リレー返済を組むことができれば、仮に70歳を超えていたとしても住宅ローンを申込をすることが出来るのです。

親子リレー返済はフラット35(長期固定金利住宅ローン)などでも申込可能ですし、一般的な金融機関であっても多く取り扱っています。

ただし各金融機関によって融資の申込条件が異なりますのでご注意ください。

目次に戻る

親子リレー返済を利用するための条件は?

では、親子リレー返済を申し込むための利用条件はどのようなものがあるのでしょうか?

まず、利用年齢の条件についてですが、親子リレー返済では70歳を過ぎても住宅ローンを組むことができますが、上限年齢は「満80歳未満まで」というところが多いです。

次に、「住宅ローンを引き継ぐ後継者の条件」ですが、「申込者本人の子ども・孫(直系卑属)、またはその配偶者」と限定されており、かつ、定期的な安定収入のある人でなければなりません。

そのほか、「親と子供のローン返済期間」が「合算で35年以上」になってしまうと親子リレー返済を組めないところが多いです。

また、注意点として「後継者となる子供の年齢は多くの場合、満20歳以上70歳未満」である必要があります。

そして、全ての返済が完了した際に「後継者が80歳未満であること」も条件になる金融機関が多いです。

さらに後継者との住宅の共有、もしくは同居予定が条件となるものが多かったり、団体信用生命保険への加入が原則となります。

このように、親子リレー返済を組むにはいくつかの条件があり、簡単に組むことは難しい部分もあるのが現状です。

目次に戻る

親子リレー返済の良い点・悪い点はどんなこと?

少々わかりづらいかもしれませんが、親子リレー返済というのは、つまり、「通常でしたら借りることの出来ない年齢であったとしても、親子一緒になって返済することを条件として、後継者の年齢で高額な住宅ローンを組むことが出来るメリット」があるのです。

フラット35を利用しての親子リレーローンでしたら、申込をした本人が返済していく期間と、後継者が返済していく期間を合算して35年になれば問題無いため、それぞれの負担が軽減するだけではなく、単独でローンを組むよりも大きな金額を申込することが出来るのです。

一つの物件に親子で居住する二世帯住宅でしたら、非常にメリットの大きなローンと言えるでしょう。

その一方で、親から子供へと住宅ローンが引き継がれていくことから、メリットだけではなくデメリットがあることも忘れてはいけません。

同じ物件に対し返済をしていくことが条件となっていますので、例えば独身の段階で親子リレー返済にて申込をし、その後、結婚をして所帯を持ったとしても必ず親と同居しなければいけません。

もし実家を離れるとしても、住宅ローンの返済義務はそのまま残ってしまうため、親が住んでいる住宅の多額のローンを支払い続けなければいけないのはもちろんのこと、その間新規に住宅ローンを組むことが不可能になります。

他にも、万が一親に不幸があった場合には、親が支払いをするハズだった金額全てが子供に引き継がれることになり、単独で子供が住宅ローンを組んだ時よりも、負担額が大きくなることがあります。

このことから親子リレー返済というのは、長期間返済をしていく間に起こりそうなことを予め想定しておき、親と子供お互いにそれぞれ納得した上で申込することが大切です。
 
 

おじさん・困り1
なるほどね~汗

確かに将来必ず子供と一緒に住むのであれば、かなりお得な感じかもしれないけど…汗

正直、子供の将来を決めてしまうのは気が引けますねぇ汗

オペ・困り顔2
確かに、長い目で見ればお得な住宅ローンですが、未来はどうなるか分かりません。

こればかりはお子さんと話し合って慎重に決めるのがいいと思いますよ。

目次に戻る